地図読み講座

フェイスブックやこの鬼っこブログでも何度か記事にした”道迷い”や”遭難”。
ご存じの通り私たちが活動拠点としている大江山連峰は初心者の方でもとても歩きやすく親しみやすい山ですが、遭難寸前のことが起こったり、昨年は悲しい死亡事故も起こってしまいました。
ここ数年の自然災害による被害もありますます事故の起こりやすい状況です。
先日も鍋塚を目指して歩いた方が反対方向にある地元の人しか知らない山へ登っていたという事例がありました。
思い込みから地図アプリの南北を真逆に見ておられたのが原因だったそう。

「地図がちゃんと読めていたら・・・」まさにそんな出来事でした。

たまたまそんなタイミングで行われた「地図読み講座」に十数名の方がご参加くださいました。
講師は登山歴about半世紀!登山ガイドの鬼っこの会会長。
午前は座学、午後は実地研修。
座学では国土地理院2万5千分の1地図を使い等高線や記号を読み取り、今自分が向かう先を頭の中で”想像し描いていく”ことの大切さやプレートコンパスの使い方、会長がこれまでに実際経験したこと・遭難事故事例、つい先日地図通りに歩いても道に迷ってしまいあえなく下山したなどリアルな体験で”地図読み”の大切さを講話してくださいました。

一度の研修では習得は難しいですが、しっかりと基礎を押さえておけば後は経験値を積み上げてスキルアップ!
参加くださった方の中につい先日道迷いされたという方がいらっしゃいました。
そんな時にこの地図読み講座を目にされて「行かなきゃ!」と思い参加されたそうです。
慣れ親しんだ山でも登りと下りでは景色も変わり、うっかりしていたり、思い込んで歩いてしまうと道迷いに遭ってしまうのです。

YAMAPやヤマレコはとても優れたツールです。
しかしバッテリー切れや故障、何よりも見間違っていては元も子もありません。
GPSでも位置情報がズレてしまうこと多々あります。
アナログな地図も完全なものではありませんし、何より改訂には時間がかかります。
だからこそ”デジタルツールとアナログツールの両方を使いこなすこと“と”事前調査“が大切だと会長は力説されていました。
これからも少しでも道迷いや遭難がなくなるよう、このような企画ができればと思っていますのでぜひご参加ください。

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